『誰にも負けない努力』稲盛 和夫

ビジネス書

今回はビジネス書『誰にも負けない努力』稲盛 和夫著のご紹介。
稲盛和夫さんといえば、日本を代表する実業家。
京セラや第二電電(現KDDI)の創業者でもあります。

『誰にも負けない努力』はサブタイトルとして、
『仕事を伸ばすリーダーシップ』と題してあります。

すでにビジネスの先頭に立ち奮闘している人や
これからリーダーとして活躍していく人におすすめの書籍です。

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書籍の情報を以下にまとめます▼

INFO
タイトル:『誰にも負けない努力』
著者:稲盛 和夫
出版社:株式会社PHP研究所
発売日:2019年2月26日(第1版第1刷発行)
メモ:リーダーとして関わる人におすすめ

こちらの書籍を購入した際の記事もご覧ください▼

読書感想

まずは大きな目標を

「将来、プロ野球選手になりたい」
無邪気な表情で発言をした少年に対して
「なーに、馬鹿なことを言っているんだ」と言えるだろうか?

しかし、大人になるにつれ、無邪気さのこもった「夢(目標)」
幻想によく似たものだと決めつけてしまう。

私たちは、現実的でより確かな目標を抱えたがる。
そこに落とし穴がある。

具体的に説明をする。
「富士山に登頂したい」という目標を立ててしまうと、
富士山にすら登頂できない可能性が高くなってしまう
のである。

なぜなら、人間は夢や目標に対して100%の努力をし続けることは難しい。
かなり優秀な人であっても、平均75〜85%くらいだろう。
尤も、息抜きやリフレッシュをしないと人生を生きる意味がなくなってしまう。

「富士山に登頂したい」という目標を達成するためには、
限りなく100%に近い努力をし続けなればならない。
平均的な努力では追いつかなくなる。

だからこそ大きな夢(目標)を持つことが大切なのである。
極端な話し、「エベレストに登頂したい」という目標を立てれば、
富士山の登頂は単なる通過点に過ぎない。

大きな夢・高い目標はそれだけで見える景色が変わってくる。

努力の本質

努力とは抽象的な存在である。
たくさん努力をしてもその量や質を褒めてもらうことは難しい。
「だから結局は結果が大事」と人は言う。

難しいのは、結果を出すためには努力が鍵となる点だ。
全く評価をされない過程(プロセス)を続けていかなければ、結果は現れない。
なんとも悲しい道理である。

努力については人それぞれ、色々な考え方が存在する。
「努力は他人に評価されるもの」
本当にそうなのであろうか?

何かに真剣に打ち込む姿。
これは目に見える努力である。

しかし、真剣に打ち込む時間よりも遥かに長い時間取り組む努力がある。
それは「頭の中で一生懸命考える努力」
外からは全くわからない、自分にしかわからない努力である。

この努力に対する評価者は他人ではなく、自分だ。
莫大な時間を使って沈思黙考した事実だけでも評価に値する。

60%の自信・30%の不安・10%の未知数

仕事やプライベートで立てた夢や目標において、ベースとなる考え方がある。
それが「60%の自信・30%の不安・10%の未知数」である。

毎日コツコツと地味な努力を続けることで、
10%の未知数は60%の自信に加えることができる。

すると「70%の自信・30%の不安」となる。
ここに持っていくことができれば、大体のことは成功する。

しかし、何も考えず、時間を無駄に使ってしまうと
10%の未知数は30%の不安に加わってしまう。

「60%の自信・40%の不安」
途端に40%の不安が気になってしまう。
こうなってしまうと、成功する確率は低くなる。

大事なのは「10%の未知数」である。
60%の自信は既に備わっているものと考えて良い。
「10%の未知数」をどうにかこうにかして、自信に変えていく。

10%の努力は想像しているよりも簡単なものだ。
勘違いしてはいけないのは、どんなことにも共通して、直ぐには結果は出ないこと。
だから、コツコツと地味な努力を続けることに意味がある。

まとめ

今回はビジネス書『誰にも負けない努力』稲盛 和夫著のご紹介でした。
書籍を通じて、途轍もない努力をしてきた人ということが伝わってきました。

著者自身が本気だからこそ、読者に伝わるものも大きいと感じます。
私はこの本を読んで、努力について考えるきっかけを得ました。

書かれていた内容をそっくりそのまま真似るのではなく、
自分なりの考えを構築し、人生に役立てていくことが大切だと思います。

ビジネス書はタイトルや帯などを見ると、
なんとも押し付けがましい印象を抱く人もいるかもしれません。

しかし、他人の意見・考え(自分と異なるもの)を一旦、頭の中に入れることで、
自らの考えを新規作成することができると私は思います。
そのための起爆剤的な役割を私は求めてしまいます。

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